3月17日
本日webセミナーで一般演題の発表を行ってきました。今回はハートセンターの先生方とのセミナーでした。
心不全に関しては、最近新しい薬がいくつか発売されてきており、今後治療方針が変わっていく部分が多々ある分野です。
その分野において、本日は元々糖尿病治療薬(SGLT2阻害薬 ダパグリフロジン(商品名 フォシーガ))が心不全に使用できるようになってきたことの話です。
当院でも心不全の方で適応を考える患者様に使用を行っております。
心不全リスクのある患者様に、心臓の病態を考慮し最近の新しい薬の投与が考慮される内容であります。
循環器学会 急性・慢性心不全診療ガイドライン2017には名前は紹介されているものもありますが、多くはガイドラインの推奨には載っていない新しい治療薬であります。私自身も循環器学会のガイドラインに携わっていた経験があり、ガイドラインの策定委員会では策定されてから5-10年ほど改訂がないため、今後登場するであろう治療に関してもなるべく記載をするような方針になっていますが、発刊より時間がたつにつれて治療が古いものになっていくため、最新の知見とともに加療が必要になっていきます。
今回のSGLT2阻害薬やANRI、MRA、イバブラジン等の治療薬を新しい治療の効果に併せて心不全コントロールを行って加療をすることにより患者様の症状改善、予後改善に努める必要があるとあらためて思う会であもありました。