睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS/サス)は、眠っている間に呼吸が何度も止まる病気です。 ご本人は気づきにくく、いびきや無呼吸をご家族から指摘されて分かることが多くあります。
呼吸が止まると体は低酸素になり、日中の強い眠気や集中力の低下を招きます。 長く続くと、高血圧症、狭心症・心筋梗塞、心不全、不整脈、脳卒中、糖尿病などのリスクが上がることが分かっています。 すでにこれらの病気をお持ちの方は、睡眠時無呼吸が隠れていることがあります。
1時間あたり5回以上、10秒以上呼吸が止まる状態が続くとき、睡眠時無呼吸と考えます。
こんなことがあれば、一度ご相談ください
- いびきが大きい、と言われる
- 眠っている間に息が止まっている、と指摘された
- 日中に強い眠気がある
- 体がだるい、疲れが取れない
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 起きたときに頭が痛い、口が渇いている
- 血圧が下がりにくい、糖尿病の数値が良くならない
ひとつでも思いあたることがあれば、まずお話をお聞きします。 当てはまるかどうか、検査が必要かどうかの判断は当院が引き受けますので、ご自身で見極めようとしなくて大丈夫です。
2026年6月から、CPAP治療を保険で始める基準が変わりました
無呼吸の程度をあらわす指数(AHI=無呼吸低呼吸指数)の基準が、これまでより下がりました。 以前に「基準に届かない」と言われた方が、いまは保険でCPAP治療を始められることがあります。
| 検査の種類 | 2026年5月まで | 2026年6月から |
|---|---|---|
| 精密検査 (終夜睡眠ポリグラフィー) |
AHI 20 以上 | AHI 15 以上 |
| 簡易検査 (ご自宅で行う検査) |
AHI 40 以上 | AHI 30 以上 |
保険でCPAP治療を始められるかどうかは、指数の数字だけで決まるものではなく、日中の眠気などの症状や検査の内容も合わせて判断します。 数字の読み方や、治療を始めるかどうかの判断は当院が行いますので、検査を受けたうえでご相談ください。
検査は2段階。どちらもご自宅で受けていただけます
当院では、入院していただかなくても、ご自宅で眠っている間の呼吸を調べることができます。 まず簡易検査を行い、必要と判断した場合に精密検査へ進みます。どちらの検査も、機器を貸し出してご自宅で一晩お休みいただく形です。
① 簡易検査
鼻に空気の流れをみるセンサーを、指に血液中の酸素をみるセンサーを付けて、いつもどおりお休みいただきます。 呼吸が止まった回数や、酸素がどのくらい下がったかを調べます。
② 在宅での終夜睡眠ポリグラフィー(精密検査)
以前は入院して行うことが一般的だった精密検査を、当院ではご自宅で受けていただけます。 頭・胸・おなか・指などにセンサーを付けて、呼吸だけでなく眠りの深さまで調べます。 簡易検査だけでは判断がつかないときや、より詳しく調べたほうがよいと判断したときに行います。
普段お休みになっている環境で測れるため、入院の日程を空けていただく必要がありません。
治療
治療の方法はひとつではありません。検査の結果と、お体の状態、生活の様子をみて、どれを選ぶかを一緒に決めていきます。
CPAP療法
マスクから空気を送り、眠っている間の気道を開いたままに保ちます。無呼吸そのものだけでなく、高血圧・不整脈・糖尿病の改善につながり、心筋梗塞や脳卒中の発症をおさえることが分かっています。
口腔内装置(マウスピース)
比較的軽い方には、当院歯科と連携してマウスピースをお作りし、就寝時に装着していただく方法があります。院内で内科と歯科がそろっているため、行き来の負担がありません。
減量・生活の見直し
体重が関係している場合は、減量が治療の柱になります。食事・運動・お酒や睡眠薬の使い方まで含めて、続けられる形をご一緒に考えます。
手術が必要と考えられる場合や、当院で行えない検査が必要な場合は、適切な医療機関にご紹介します。紹介の判断と手配は当院が行います。
受診から治療までの流れ
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ご相談・受診
ご家族に指摘された、日中の眠気が強い——理由はどんなことでも構いません。内科は予約なしでも受けられます(予約を優先します)。
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診察
症状、いつからか、お薬、これまでのご病気などをうかがい、診察します。検査を行うかどうかは、このとき医師が判断します。
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簡易検査(ご自宅で一晩)
機器をお貸しして、ご自宅でお休みいただきます。入院は必要ありません。
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結果の説明
記録された呼吸の状態をお見せしながら説明します。次に何をするかは、この場で決めます。
詳しく調べたほうがよいとき → 在宅での終夜睡眠ポリグラフィー(精密検査)へ進みます。これもご自宅で行います。結果がはっきりしているとき → そのまま治療の相談に進みます。 -
治療をはじめる
CPAP療法、口腔内装置、減量・生活の見直しの中から、結果とご希望に合わせて選びます。
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通院してつづける
CPAP療法では定期的に通院していただき、使用状況や体調を確認しながら調整します。合わない・つらいと感じたら、そのつど直していきます。
いびきや日中の眠気が気になる方、健診で「睡眠時無呼吸の疑い」と言われた方は、まずご相談ください。
検査が必要かどうかの判断は、当院が引き受けます。
Web予約は60日前から承っています。お電話でもご相談いただけます。