咳が長く続く、息が切れる、ゼーゼーする、夜になると咳で眠れない。呼吸の症状は、原因が一つとは限らず、経過を丁寧に聞くところから始まります。当院ではまず問診と聴診で全身を診たうえで、必要な検査を組み立てます。どんな訴えでも、まずお聞きします。
こんなときにご相談ください
- 咳が3週間以上続いている
- 夜間や明け方に咳き込む、話していると咳が出る
- ゼーゼー・ヒューヒューという音がする
- 階段や坂道で息が切れるようになった
- 風邪をひくと決まって長引く
- たばこを吸っている、または吸っていた
- 健診で「胸部X線の異常」を指摘された
- いびきが大きい、日中に強い眠気がある
当院の呼吸器診療
まず、問診と聴診から
呼吸器の診療で最初にすべきことは、いつから、どんなときに、どのような症状が出るのかを詳しく聞くことと、丁寧に聴診することです。当院は院長が内科診断学と身体診察を診療の柱に置いています。検査はその補助として、必要なものを選んで行います。
息の通り道の状態を、数字で確かめる
呼吸機能検査(スパイロメトリー)は、息をどれだけ勢いよく吐き出せるかを測る検査です。気道が狭くなっていないか、その程度はどのくらいかを数値で確認できます。当院の機器は、日本呼吸器学会の基準に沿った測定ができているかを自動で判定する機能を備えており、測定の質を保つようにしています。
呼気一酸化窒素(FeNO)検査は、吐いた息に含まれる一酸化窒素の濃度を測る検査です。気道にアレルギーによる炎症があるかどうかの手がかりになり、咳喘息や喘息の診断、治療の効きぐあいの確認に役立ちます。息を吐くだけで、痛みはありません。
どちらの機器も院内にあります。どの検査を行うかは、診察のうえ判断します。
胸の画像を、専門医の目で確認する
胸部X線に加えて、当院には16列のCTがあります。撮影したCTは、放射線診断専門医による読影を受けています(京都プロメド株式会社)。院内で撮って院内だけで判断するのではなく、画像の専門家の確認を経たうえでご説明します。
なお、MRIと内視鏡は院内にありません。必要な場合は連携する医療機関へご紹介します。
主な対象疾患
- 長引く咳・咳喘息
- 喘息(気管支喘息)
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)
- ACO(喘息とCOPDのオーバーラップ)
- 睡眠時無呼吸症候群
- 禁煙外来
- かぜ・気管支炎・肺炎、発熱 ── 発熱外来について/一般的な内科の病気
- 抗菌薬(抗生剤)の適正使用について
ACO ── 喘息とCOPDが重なっている状態
長く喫煙してきた方が喘息を併せ持っていることや、喘息の方が加齢や喫煙によってCOPDの要素を持つようになることがあります。この重なった状態はACOと呼ばれ、喘息だけ、COPDだけとして扱うと治療が合わないことがあります。
見分けるには、呼吸機能検査で気道の狭さと気管支拡張薬への反応を確認し、FeNOでアレルギーによる炎症の有無を確かめ、必要に応じて胸部の画像で肺の状態を見ます。当院はこれらを院内で組み合わせて判断できる体制をとっています。
治療について
喘息やCOPDの治療の中心は吸入薬です。効果は薬そのものよりも、正しく吸えているかどうかに大きく左右されます。当院では吸入の手技を実際に確認し、続けられる方法を一緒に決めていきます。
重症の喘息に対しては、注射による生物学的製剤を用いた治療も、当院で導入・継続しています。
喫煙されている方には、禁煙のお手伝いもしています。COPDでは禁煙が最も効果の高い治療です。
肺炎の予防として、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンについてもご相談ください。くわしくは成人予防接種・インフルエンザワクチンのページをご覧ください。
入院や精密検査が必要なときは
入院での治療や、気管支鏡・MRIなどの精密検査が必要と判断した場合は、症状とご希望に応じて連携する医療機関へご紹介します。紹介の判断とその後のフォローは当院が引き受けます。治療が落ち着いた後は、当院で継続して診ていきます。